高家寺 本堂修復・発掘調査

本堂修復

 平成13年に明石市は高家寺本堂を明石市指定有形文化財に指定しました。

 高家寺本堂は平成7年1月の兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)により震災被害を受けており、早急に修復工事を実施する必要があると考え、 本工事を文化財の修復工事として平成15年4月〜平成16年3月の間で行いました。



発掘調査

 高家寺本堂の北・東縁下部を改修する工事に伴って、2回に分けて当該地の発掘調査を実施しました。

◆ 1回目調査 平成14年3月18日 〜 3月31日
◆ 2回目調査 平成14年4月22日 〜 5月16日
奈良時代の出土品

 本堂北側では、現地表面約40cm下より、一辺約80cmの方形をした柱穴が5基、東西方向に並んで見つかりました。 柱間は約2.5mあり、穴の深さは80cmでした。

平安時代の出土品

 本堂の東側の地表より約30cmの深さに瓦を焼いた平窯が3基出土されました。 窯の大きさは2m×1.2mで内部の両側の側壁には岸畦とよばれる段が設けられていました。 この畦の上に瓦を立てて載せ、窯詰めしたことがわかっています。 これらの小型の平窯はいずれも室町時代のものと推定されています。 また、同時に出土した瓦類も室町時代(15世紀)のものと考えられます。

室町時代の出土品